交通事故現場での被害者の間違い

pic_acci2交通事故で被害者になった場合、時には仕事などの理由で急ぐ必要があったりもするはず。もし、痛みなどがあれば用事どころではなく、病院に行ってしっかりと検査を受けることが大切です。ところが特に痛みも外傷もない場合、交通事故の件を終わりにしたい為に人身事故ではなく、ただの物騒事故として処理して構わないと考えてしまう方もいます。さっさと急ぐために適当に済ませてしまう・・・・・・・・・・しかしながらその判断こそが被害者がやってしまいがちな間違いです。
私もその大きな間違いを過去に何度も経験してきているからこそあなたには気を付けてほしいのです。

安易に物損事故として処理していけない理由は、後日正当な請求をできなくなったり、治療が長引いたとしても損害賠償を請求することが難しくなどの問題が出てしまうからです。ところが特に症状を感じないということもあり、物損事故での処理に承諾してしまうことあるのです。

次に現場では必ず「記録」「証拠」をとるという事です。
近年ドライブレコーダーも安くなってきましたから車両にとりつけることを経験上強くお勧めします。
加害者はほとんど現場では「すみません」と言っても後日周りに知恵をつけられて証言を自分有利に覆します。
時間がたって罪悪感も薄れてくるのもあるのでしょうが、ずいぶんとそれでご苦労をされた被害者様を今迄何人も見てきました。
その時に必要なのが「証拠」です。
しかし後で目撃者を捜すなどは至難の業でしょう。

怪我の交通事故による影響は時間が経ってから出てくることも少なくありません。事故に遭った時は精神的にも高ぶっているものですので痛みにも鈍感になっている部分があります。それが時間が経って気持ちも落ち着いた頃から症状が出始めることがあるのです。
「ずいぶん前の交通事故の症状なんだけど・・・」と何度も相談を受けました。
しかし、その時には交通事故としての治療の開始を損保は認めてくれません。
多くの場合は2週間以内にすべての症状は出尽くすと書かれている文献もあり、損保もだいたいそれを一つの基準としてとらえているようで、3か月後、まして1年後の症状に関して等はまず認めてくれないでしょう。
示談後は全くもって事故の件に関しては終了です。

自己の症状で特に多いのはむち打ち症です。事故のすぐ後は特に症状が出なかったものが、しばらくすると首が痛くなってきたり、吐き気を感じる、頭痛や肩こりが酷くなったなど、様々な症状が出るようになります。
症状が出るまでに掛かる期間としては1週間~10日ほど掛かることがありますので、症状が出るまでは事故の影響を感じることができずにいたりもするのです。

間違いを犯さない為にはとにかく人身事故として話を進めていくことが大事です。仮に症状がなくともきちんと病院で検査を受けるようにした方が安心であり、もし症状が出た時には慰謝料を貰えたり、加害者側の負担で治療費用を全て出してもらえるなどしますので、被害者になった時には人身事故として考えるようにした方が良いでしょう。

 

●横を走っていた車が入ってきてぶつかった●

営業車で移動中、何かを避けようとしたのか、横を走っていた車が入ってきてぶつかるというアクシデントに遭った。
低速だったため幸い大きな事故にはならなかったが、会社の車でもあったので念のため警察を呼んで事故処理をしてもらった。
相手は人の良さそうなおじさんでしきりにお詫びを言っており、こちらに外傷が無かったので車の修理をすることで示談を了承した。
2週間後だったか方から首筋辺りに痛みが出るようになった。保険の対象になるかと思いすぐに相手に連絡を取った。すでに示談成立後だという一点張りで損保に断られたので困った。
事故時はお客さんのところへ向かっていた最中で急いていて痛くなかったために早く事態を収拾できるかと適当に済ませたのが後日自分の首を絞めることになった。
相手のおじさんは快く治療費を出してくれると言ってくれた。最寄の病院で診察と検査を受けたのだが、外傷が無いのでレントゲンでは診断が付かずとりあえず湿布を貰い様子を見ることになった。1週間が過ぎても痛みが取れなかったので、母の通う「まごの手整複院」に行ってみた。ここでは先日受診した所とは違い、問診以外に体のあちこちを動かしてみたりしてこちらの訴えをしっかりと聞いてくれた。整骨院の先生が患部やそれ以外の箇所を触ったり伸ばしたりしてくれたら不思議と痛かったところが楽になった。

32歳  会社員  女性

この方のように、事故時はとにかく「何かの途中」で遭遇するわけで大した痛みを感じなければ「早く終わらせたい」ものです。
私にも全く同じ経験があり今はとても後悔していますが、示談後は損保会社は事故として扱っていただけません。
損保側が悪いのではなくそれを認めていたら際限なくなってしまうので仕方がない事なのです。
ですから、念のため事故に遭ったら受診するのが正しいと思います。

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